生クリームを手動で泡立てるときに、なかなか固まらないという経験はありませんか？
生クリームは温度や湿度に敏感な食材です。
なので泡立てる際にはいくつかのポイントを押さえておく必要があるんですね。
結論から言いますと、生クリームが手動で泡立たない原因は、
- 器具の清潔さが不十分
- 泡立てるスピードや方向が不適切
- 生クリームの鮮度が落ちている
- 生クリームの種類や脂肪分が適切ではない
- 温度・湿度が高い
- 生クリームの量が多すぎる
などが考えられます。
そのほかにも、生クリームを手動だと何分で泡立つのかにコツと泡だて器なしで袋を使って泡立つのかについても紹介しますので、よかったらチェックしてみてくださいね。
生クリームが手動で泡立たない原因は？
生クリームが手動で泡立たない原因は、以下のようなものが考えられます。
器具の清潔さが不十分
生クリームを泡立てる容器や器具に油分や水分が残っていると、生クリームの脂肪分と水の分離を引き起こし泡立ちにくくなります。
泡立てるスピードや方向が不適切
生クリームを泡立てるときには、泡だて器をボールの底につけたまま側面に沿って回しても泡立ちません。
上に持ち上げて円を描くように回し空気を含ませるように泡立てます。
また、速度も一定に保つことが大切です。速すぎても遅すぎても泡立ちにくくなります。
生クリームの鮮度が落ちている
賞味期限切れの生クリームは分離しやすく、泡立ちにくくなります。
賞味期限切れの生クリームは酸っぱくなったり、雑菌によって腐敗している可能性もあります。
生クリームの種類や脂肪分が適切ではない
生クリームには動物性と植物性の2種類がありますが、植物性の生クリームは脂肪分が少ない。
脂肪分が少ないと、水っぽくなりやすく、泡立ちにくくなります。
温度・湿度が高い
生クリームは温度が高いと油脂が溶けてしまい、固まりにくくなります。
生クリームの量が多すぎる
生クリームを泡立てるときは、ボウルの半分以下の量にするといいでしょう。
量が多すぎると、空気が入りにくく、均一に泡立てることができません。
生クリームを手動で泡立てるコツは？
生クリームを手動で泡立たない原因もふまえて、泡立てるコツをご紹介します。
- 生クリームや器具を清潔にし、水分や汚れを拭き取っておく
- 泡立て器で早くかつ一定の方向に混ぜる
- 生クリームの賞味期限を確認し、開封後は早めに使い切る
- 植物性ではなく動物性の生クリームを選び、脂肪分は35%以上のものを使用する
- 冷蔵庫でしっかり冷やした生クリームを使い、氷水に当てながら泡立てる
- 生クリームを少量ずつ分けて泡立てるか、大きめのボウルを使う
また生クリームに砂糖は溶けにくく、砂糖を加えていない生クリームと比べると泡立ちが悪いです。
しかし砂糖を均一に混ぜるためにも、最初に入れた方がいいですね。
生クリームは手動だと何分で泡立つ？
生クリームを手動で泡立たせるのにかかる時間は、大体１分～５分です。
生クリームは泡立てた時間によって固さが違ってきます。
使う用途によって固さは違ってくるので、以下の目安を参考にして下さい。
- 5分立て：とろっととろみのついた液状。ソースなどに使う。
- 6分立て：泡立て器ですくってもゆるゆると流れ落ちる。ムースやババロアなどに使う。
- 7分立て：ある程度すくえるが落ちていく。ケーキに塗るクリームや焼き菓子に添えるクリームなどに使う。
- 8分立て：しっかりとすくえるが先端はやわらかくお辞儀する。ショートケーキやロールケーキなどに使う。
生クリームを泡だて器なしで袋を使って泡立てることはできる？
生クリームを泡立ててホイップクリームを作ろうとしたら泡だて器がなくて困ったとか、泡立て器で泡立てるのが疲れる、洗い物が出るのが嫌だなと思ったことはないですか？
そんな時にはポリ袋やジッパーの付いた袋を使って生クリームを泡立てることもできますよ。
まず、大きめのポリ袋に生クリームと砂糖を入れます。
砂糖は生クリームの量に応じて調整してください。
ポリ袋の口を閉めるときには、空気をたくさん入れてしっかりと結びます。
そして、ポリ袋を上下に振ります。
ジャバジャバという液体の音がなくなったら、ホイップクリームの完成です。
ポリ袋の角を絞り口金を付けると、かわいくデコレーションできますよ。
振りすぎると分離してバターになってしまうこともあるので気を付けて下さいね。
生クリームをレモン汁を加えて泡立てるとどうなる？
生クリームにレモン汁を加えると簡単にホイップクリームを作ることができます。
生クリームの量に対してレモン果汁を5％加えることで、約半分ほどの時間で泡立てることができるという研究結果もでていますよ。
それはレモン汁に含まれる酸が、生クリームのタンパク質と反応して固まりやすくするからです。
また、レモンの香りと酸味が、ホイップクリームに爽やかな風味を与えますね。
生クリームの量に対してレモン果汁1％の場合は、「さっぱり」としたホイップクリームができます。
生クリームの量に対してレモン果汁5％の場合は、「もったり」としたホイップクリームができます。
使う用途に合わせて、レモン果汁の分量を変えるといいですね。
まとめ
今回は、生クリームが手動で泡立たない原因についてお伝えしました。
まとめますと、
- 器具の清潔さが不十分
- 泡立てるスピードや方向が不適切
- 生クリームの鮮度が落ちている
- 生クリームの種類や脂肪分が適切ではない
- 温度・湿度が高い
- 生クリームの量が多すぎる
などが考えらえます。
生クリームを手動で泡立てる前に、これらの原因に当てはまらないように準備しておくといいですね。
参考になれば幸いです。
